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2012年3月 1日 (木)

2012年2月に読んだ本

2月に読んだ本の読後感です.

自分で言うのも何ですが統一感や前後の関係が全くないですね.

ともあれご紹介します.

 

○ 古代物部氏と『先代旧事本紀』謎―大和王朝以前に、饒速日の尊王朝があった (推理・邪馬台国と日本神話の謎)  安本美典著 298p.勉強出版

 古本市で偶々見つけて,1,000円で購入(定価2,940円).読み始めたらついつい夢中になり一気に読みました.美典さんの本は内容が専門的で難しいにもかかわらず,とても読みやすいと思います.今回は先代旧事本紀と記紀や古語拾遺,新撰姓氏録などの文献との用字・用語の比較,青銅器に含まれる鉛の同位体比と庄内式土器や埋葬方法等の分布と遷移,魏志倭人伝の記述等を比較し編年の見直し等を行い,饒速日の尊の勢力である物部氏の移動を推理しています.何か小説を読むようでもあり,面白かった.

 

○ マジカルプランツ 食虫植物・多肉植物・ティランジアをおしゃれに楽しむ 木谷美咲著 159p.山と渓谷社

 むかし育てていたこともあって食虫植物関係の本は出る度に買っています.本書の内容は入門書のレベルですが食虫をアレンジメントしてしまうところが今時でとっても新鮮でした.特に塊茎ドロセラ(球根を持つモウセンゴケの仲間)はなかなか良い感じにアレンジされた写真が載っていて面白かったです.多肉やティアンジア(エアプランツ)は余り馴染みがなかったので入門書とはいえ生態や栽培方法は勉強になりました.もともと園芸植物より野生植物の栽培の方が好きなので,原種の多い多肉やティランジアも引きつけられるものがあります.ゆっくり時間がとれる生活を送ることが出来れば,こういった手間のかかる植物の栽培も再開したいなぁと思います.

 

○ シャーロック・ホームズの挑戦 (マンガジュニア名作シリーズ) コナン・ドイル原作・小結はるかマンガ 233p.学研教育出版

 今回マンガ版のホームズの正典を初めて読みました.とっても判りやすく一気に読み切りました.欲を言えばというか,せっかくマンガなので,ホームズが推理する場面で彼が目を付けたヒントをもっと強調してというか上手く描くべきで,ここは大変残念でした(赤毛連盟の例:ウイルソンがベーカー街に訪ねてきた場面やスポルディングに道を尋ねる場面とか).個人的に空き家の冒険では「私は昔と全く同じに,ポケットに拳銃,胸には高鳴る期待を抱いて,ホームズと並んで二輪馬車(ハンサム)に腰を下ろしているのだった.」の台詞を入れて欲しかったです.

【過去の関連記事はこちら↓】

 ○ SH - 新潮文庫

  http://carexcat.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-362e-4.html

 

○ フランスで出会った猫たち レイチェル・マッケナ著・清水玲奈翻訳 168p.グラフィック社

 ニュージーランド生まれでフランス南西部に引っ越した著者が南フランスの古い町や地方都市で撮った猫の写真集.可愛い猫たちの写真とともに,撮影した都市や田舎の様子,猫を撮影したときのエピソードや飼い主の話が綴られています.写真は可愛い猫たちだけでなく古びた都市や田舎の落ち着いた光景・お城を含む建物・庭・室内の内装などもふんだんにあり,ガーデニングやアンティークが好きな人も楽しめると思います.猫自体が落ち着いた場所を好むと思うので撮影場所の着目というか発想がとても良く,古びた塀の上や城の書斎,窓際等々,あたかも自分の為の場所で落ち着いていて,場所に溶け込むように幸せに暮らす猫たちの姿がとっても自然に写されています.時折挿入されている「彼らはベルベットの足取りで、まるで土地の守護神のように歩き回る。・・・(小説家 テオフィル・ゴーチエ)」とか「Est-il dieu ? 神か?(詩人 シャルル・ボードレール)」といったフランスの著名人の言葉が良いアクセントになっています.気に入ったのは巻末に近い見開き(p.160-161)にあるネコの写真と「まどろむ小さな猫。それは美の完璧な姿。(美術評論家 ジュール・シャンフリー)」.猫だけでなくガーデニング,アンティークガ好きな人にもとってもお勧めと思います.

 追伸:猫好きでもあったアメリカの怪奇幻想作家,故H.P.ラヴクラフトが見たら,ランドルフカーターものの執筆に刺激を受けたかも知れないなとふと思いました.

 

○ 日本妖怪異聞録 (講談社学術文庫) 小松和彦著 208p.講談社

 酒呑童子,玉藻前,つくも神など数は少ないですが,日本の由緒?ある妖怪(崇徳上皇なども出てくるのでタイトルを妖怪と単純化するのは乱暴かも)が語られています.多くは平安時代のお話ですが,良くも綿々と語り継がれ,その後色々な絵巻物が作られ伝えられてきたものだと感心しました.

 

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コメント

Sivaさん,こんにちは happy01
元々本好きというか本の虫なので,実は読書量は減り気味です downwardright coldsweats01
もっとも雑誌や週刊誌は原則ここには掲載しないで字を読んでいるという意味ではもう少し多いかも知れません book eye
行き帰りの電車の中で本を読んでいたのですが,いまはココログのキラポチやつぶやきで電車の中の時間が潰れ気味です train pc
もっと本を読む時間が欲しいなって思っています shine

投稿: sugeneko | 2012年3月 2日 (金) 12時25分

モエレ邦さん,こんにちは.
最近の芥川賞のブログ記事拝見いたしました.
ブログ名のサブタイトル通り,猫のように気まぐれに乱読していますが文学作品は苦手なのか正直殆ど読んで折らず手薄なジャンルです.
なるたけ幅広く偏らず本を読みたいと思っております.

投稿: sugeneko | 2012年3月 2日 (金) 12時18分

こんばんは☆

今回も沢山読まれていますね~happy01

私はサッカー関連以外では、

四字熟語の中国史を読んだきり…。

めっきり読書量が低下しています…トホホ

投稿: Siva | 2012年3月 1日 (木) 22時38分

随分と異色の分野まで読まれて
いるのですね。

勿論お好きな猫ちゃんの本も
洩れなく読まれているようですが。

私は主として文学本を読んでいま
すが、勿論推理少説も好んで読み
ます。

現在は佐藤愛子の「血脈」を読んで
います。佐藤紅緑、サトウハチロウ
一族のドロドロした葛藤の生活を
垣間見ています。

投稿: kunityan | 2012年3月 1日 (木) 09時05分

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