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2012年9月13日 (木)

松丸本舗@丸善丸の内本店に刺激され色々書いてみる(2012/08/15)

丸善丸の内本店で本を物色中,思わず「ガチャ猫たち その3」をしてしまいましたが,建物を下から順に本棚を眺め3時間ほどかけて4階に到着.

松丸本舗(詳しくはこちら)というコーナーがあり面白そうなので寄ってみました. 

入り口に買おうと思っていた「図書館 愛書家の楽園」がちょと目立たず置いてあったのでピンときました.「波長が合いそう」.

本棚を入り口付近から眺めはじめ直ぐに感じたのは「自分の本棚みたい」.

というよりは,もしお金が沢山あって自由気ままに本を買って広い本棚に楽しく本をレイアウトしたら似たような本棚になりそうという感じ.

なんかうれしいので今回は自分の本棚の模様替えをするつもりで好き勝手に書き綴ります.

もちろん,松丸本舗は商業ベースだし,洋書や古書は置いていないようだし等々の制約もありますし,たまたま売れてしまって無かった本や置いてあるのに見落とした本があったりもしたと思います.決して文句を言うわけではないので念のため.

 

まず本棚自身.お店として目を引くディスプレイも必要かもしれませんが,棚がデコボコなのは頂けません.本を愛蔵するのだという心を持つなら,「清く正しい本棚の作り方」位は入り口にさりげなく飾って本意を示すべきでしょう.

本の並べ方自体は奥の本のタイトルが見えるよう努力しつつ置くのは基本を押さえていてOKというかリアルな本棚っぽくていいですね.

 

入り口右手の本棚の目立たないところにギーガのネクロノミコンの画集(たしかネクロノミコン 1 (パン・エキゾチカ))がおいてありました.せっかくなら,「ネクロノミコンの歴史」の載ってる「ラヴクラフト全集〈5〉 (創元推理文庫)」とか,ギーガのデザインが元となった映画エイリアンのエイリアン関係書籍,先日見た映画プロメテウスの「プロメテウス アート・オブ・フィルム」も近くに置きたいところ.ギーガといえばモノトーンのエアブラッシング技術が素晴らしいので,具体的な本を知りませんがエアブラッシングの技術的な本なんて置いても良いかもしれません.

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下の写真の本棚の正面の茶色い看板には「猫と素粒子が見ている」とあります.シュレーディンガーの不確定性原理のことでしょう.それなら日本で不確定性原理を一般向けに開設した走りと思われる「新装版 不確定性原理―運命への挑戦 (ブルーバックス)(今回調べたら新装版になっていた)」は敬意を表し置くべきですし,個人的には「シュレーディンガーの猫」と聞くとなぜかチェシャー猫を連想するので「不思議の国のアリス」や「不思議の国の論理学 (ちくま学芸文庫)」位は並べたいところ.

同じ本棚の下の方には博物学や生物学関係の書籍が並んでいました.牧野日本植物図鑑の初版本(復刻版が出たことがある)のような味わい深い文章も楽しめる本があっても良いと思います.牧野富太郎と言えばマキシモビッチ(ロシアの植物分類学者)を絶賛せしめた氏自身が精魂をこめ精緻を極めた植物画が有名であり,その一端を垣間見ることが出来る「牧野富太郎植物画集」もよいですね.この画集は芸術的にも見るべき点があると思うので,美術関係のところに置いても良いくらいです.

書いている途中で思い出しましたが,「切っても切ってもプラナリア」が置いてあったのは流石と思います.本書は以前紹介しましたが子供だけでなく大人にも読んで欲しい良書と思います.

惜しくも絶版のようですが,別冊宝島の「進化論を愉しむ本」もあってしかるべき本.今となっては内容が古いとはいえ,これだけ進化論を多角的に楽しく読める本は類書になく,初めて読んだときには衝撃を受けました.作り手がノリノリで愉しんで作ったことが読んでいて伝わってくるという意味でも良書かもしれません.

その他,置いてあったかも知れませんが,岩波科学ライブラリーの「フジツボ―魅惑の足まねき (岩波科学ライブラリー)」や「クマムシ?!―小さな怪物 (岩波 科学ライブラリー)」があると楽しい本棚になりますね.

幻想博物学の分野では,現在在庫はないようですが「鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー)」や以前紹介した平行植物 新装版」はあったように思いましたが,アフターマンが無かった気がします.アフターマンは出版後,表紙の絵が代わり絶版となりました.その後,版の大きさを変えて再版されましたが,残念ながら表紙の絵は変わった後の版でした(それも絶版).個人的に初版本を探していますが,なかなか出会うことが出来ません.非売品でもいいから,ここに初版本が飾ってあったらステキですね.

 

写真右側の「東風の記憶」の書棚には日本史や日本や東洋思想などに関する書籍が並んでいました.

記紀・古語拾遺・六国史・三国志といった古典的文献,中世の宣教師や明治のはじめに来日したラフカディオ・ハーン,イザベラ・バード,ゴードン・スミス等の西洋人の手記,少し置いてあったかも知れないけど宮本常一氏や網野善彦氏の著作,広く民族の移動や交流について考えれば,以前紹介した絶版となった「文化麺類学ことはじめ」の新装版である「麺の文化史 (講談社学術文庫)」,昆虫食や遊牧民等に関する書籍も欲しいところ.「多胡碑が語る古代日本と渡来人」なんて異色でいいかも.遣唐使を廃止して以降の平安時代や鎖国をした江戸時代みたいに日本化が進んだ時代に関連する書籍も揃えたい.江戸時代と言えば「蔦屋重三郎 (平凡社ライブラリー)」が置いてあった気がするけど,故杉浦日向子さんの文庫本とかも肩がはらずに楽しく読めるので蔦重とのバランスがとれるでしょう.その他,江戸川柳,江戸の粋,江戸前,古典園芸,江戸っ子のチョット斜めに構えた職人技に関する本も置きたいところ.以前紹介した岩波写真文庫の復刻版から「忘れられた島 (復刻版 岩波写真文庫―森まゆみセレクション)」「村と森林 (復刻版岩波写真文庫山田洋次セレクション)」「東京湾―空からみた自然と人 (復刻版 岩波写真文庫―川本三郎セレクション)」等も置いていて良いスペースですね.

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これは子供の絵本の置いてあった棚.

「100万回生きたねこ」や「よだかの星」など基本を押さえるだけでなく「ノアの方舟」なんてところを置いているのがナイスです.

関連するところでいうなら,紹介済みの最近出た「アニメ版 銀河鉄道の夜」や復刊された「ギルガメシュ王ものがたり (大型絵本)」「ギルガメシュ王のたたかい (大型絵本)」「ギルガメシュ王さいごの旅 (大型絵本)」の3部作もあって良いと思います.

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確か本に関するコーナー.

うーん,ここが一番難しいというか懲りたくなるところ.

やはり本棚とはどの様にあるべきかという意味で類書のない前出の「清く正しい本棚の作り方」は必須ですね.

書斎という空間に関しては紹介済みのやっぱり書斎がほしい―知的創造空間の設計 (講談社カルチャーブックス)」を置くべきでしょう.この本は書斎作りを考えるにはとっても良い本と思いますが,何故か長らく販売されていない大変勿体ない本です.復刊ドットコムとかで復刊(増刷)リクエストされてもいいのに.

人の本棚が気になる関連では「本棚三昧」とか「本棚が見たい!」シリーズ(1〜3があるが何れも販売されていない様子)なんていうのも置きたいところ.

あったかどうか忘れましたが,紀田順一郎氏や前国立国会図書館館長の長尾真氏の図書館の使い方に関する著作(例えば紹介済みの図書館が面白い (ちくま文庫)」や同じく紹介済みの電子図書館 新装版」)なんかも置いてあるべきでしょう.その内容は既に古くなっていますが今読んでも楽しめる人には楽しめる気がします.

もちろん,入り口に控えめに置いてあった前出の「図書館 愛書家の楽園」もここに置くべきだし,確か置いてあった気のする「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」や,置いてなかった気がする「図説図書館の歴史」なんてのもあっていい.

フィクションなら「薔薇の名前〈上〉」「薔薇の名前〈下〉」や「ヒストリアン・I」「ヒストリアン・II 」なんてのもありでしょう.

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なんか自分の本棚をいじくっている感じで楽しく書いてきましたが,きりが無いのでここまでにします.

実際に自分の本棚を見れば,とうの昔に容量オーバーでパンクし本が流れ出しています.というか,段ボール箱に入れて積まれたり,裸で積ん読状態になっている本の量の方が多くなって久しい.

やっぱり書斎がほしい―知的創造空間の設計 (講談社カルチャーブックス)」で書斎を設計し,「清く正しい本棚の作り方」で書斎に置く本棚を作りたいなぁ.宝くじ当たらないかなぁ・・・.

 

最後に当日買った松丸本舗に関する本をパチリ.

まだ読んでないのですが,きっと上記に出てくる本が出ていたり,もっとすばらしい・楽しいことが書いてありそうです.

そのうち読もうっと.

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コメント

ゆうこさん,こんにちは.
書斎うらやましいです shine

こちらは単に本が好き(活字中毒?)なのと本を手放せない症候群なだけで仕事には関係はないです.

製本時の裁断時や本が古くなる際に出てくる紙の埃は馬鹿になりませんね.
うちは掃除をしてもいつの間にか細かい埃がたまってしまいます.

探すより早いという理由で買ってしまうのは,おんなじです confident
むかし,探すより早いから買ってしまう,本は(幅)何メートルで量を表現する,というようなことを書いてある本を読んで,そんなことあるの?と笑っていましたが,いつの間にかそうなってしまいました crying

本の背表紙を上に向けて並べて段ボール箱にしまい,その写真を段ボール箱の見えるところに貼っておくと手間をかけず本が行方不明にならずに済むというのを,ある本で読んだ記憶があります.
うちで使っている段ボール箱は深さがあるので(+本の大きさがまちまちすぎて)出来ないのですが,チョット試してみる価値があるかもしれませんよ flair

投稿: sugeneko | 2012年9月25日 (火) 18時42分

とても興味深く、面白く読ませていただきました。
スゲネコさんすごい読書家なんですね。
もしかしたら、そういうお仕事をされていらっしゃるのでしょうか。
ところで我が家には建て替えした25年前に書斎を作ってあるのですが、本の倉庫と化してしまっています。
6畳間の幅の広い方の壁面は片方最初から全面天井まで作りつけの本棚にしたのですが、たりずに結局四方に本棚を置いてさらにその上にも(最初置いていた机は処分してそこに本棚)
段ボールにも詰めるし、そのまま平積みでうず高く。
足の踏み場もありません。
本は廊下にも積まれています。

それで申しますと、ほんとうに本は埃がつきもので、まめに掃除されるなら良いのですが、もうたいへん。
で、きちんと図書館のように整理される方は別ですが、私なぞ読んでしまったらしばらくそのへんに放置で積み上げてしまうので、ダンボールにしまった本以上に探すのが困難になります。
若干仕事で資料に使いたいものは、家にあるのは判っているのに、図書館で借りた方が手っ取りばやい時がある始末です。お恥ずかしい。
文庫みたいに安く買える本なら、買った方がらくなので、大掃除したら仮面の告白が4冊もでてきたりします。
これは私の性格によるのでしょうが…。
でも、現在スゲネコさんがされている、しばらく読まない本は段ボールって、仕舞うときに中身を書いてさえいれば、あんがい良いかもです。
つい長々と余計なことを書いてしまったかもです。
お許しください。
m(_ _)m


投稿: ユウコ | 2012年9月25日 (火) 14時11分

モエレ邦さん,ご返事遅れました.
本棚の構造が気に入りませんが,いつかはこれくらいの規模の本棚を持ってみたいですね.
記事にも書きましたが,うちは暫く読まない本は段ボール箱に入れています.
昨日も少し本棚の本を段ボール箱に詰め,積ん読本を本棚に入れました.
一度,段ボール箱にしまうと行方不明になることも多く不便で困っています.

投稿: sugeneko | 2012年9月17日 (月) 07時59分

思わず目を見張るほどの蔵書の
数々、作家か大学教授の書斎を
思わせます。

自前の書斎は夢ですが、到底
無理でしょう。

全集物も屋根裏で誇りにまみれて
います。読み返すたびに誇りを
拭いている有様です。

投稿: kunityan | 2012年9月13日 (木) 22時16分

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