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2014年7月11日 (金)

2014年4〜6月に読んだ本

4〜6月もまた種々雑多なジャンルの本を乱れ読み.

増税前に本を買いためたので積ん読本が増えてしまいました.

時間がなく,読後の感想を書く時間のなかった本は次回読んだときに感想を書きます.

 

 

○ 写真と地図で読む!帝都東京地下の謎【完全版】 秋庭俊編著 95p.洋泉社

 いわゆる陰謀論的な視点から東京の地下について書かれた本.地下鉄博物館で「地下鉄における地下空間の秘密展」という面白そうな展覧会をやっていたので,展示を見に行く電車の中で読み初めました.本と展覧会で同じ場所について説明されていましたが,全く視点が異なっていて楽しめました.

 

○ 深海生物の奇妙な生態 (宝島社新書) 深海生物研究会編著 189p.宝島社

 増税直前の3月31日の夜に書店で買った一冊.深海生物,前々から個人的に好きですが,ここ数年静かなブームのように思います.写真を多用した値 の張る本も沢山ありますが,本書は840円(税抜き)の新書にもかかわらず口絵に沢山の深海生物のカラー写真が載っていて,大変お手頃価格で文章の内容も 面白く,第1章の問題(次の段落)を除けば深海物の本としては大変お値打ち・お買い得感があるな気がします.

 良い本なので改良して欲しくあえて書きますが,深海生物を解説する第1章で大変残念なのは,本文中に出てくる生物がどんな姿をしているのか直ぐに 判らないことです.文章だけで生物の写真が無い本であれば仕方がありませんが,せっかく綺麗な口絵写真や文章の下に白黒の写真があるのに参照がとてもし辛 いのです.口絵の写真の解説部分には何ページに 載っていると書いてあるのに,文章中に生物名が出てきても口絵のどの生物に当たるかの説明がありません.また,文章の下の白黒写真も,文章で解説している ページと写真の載っているページがずれていて探すのに苦労しました.文章中にこんな形をしているんですと書かれていても,これでは読み応えが半減します. 文章中に口絵○○参照とか,文章と写真のレイアウトを変更すれば済むので,増し刷り等するときは是非改善して欲しいと思いました.

 マリンスノーの命名者が日本人だったとか,スキューバダイビングの大本がクストーだとか知らなかったか忘れていたトリビア的な内容もありますが, 深海生物の形態や生態などのユニークさは深海ワールドの暗さやエサの少なさなどに適応・進化した結果である,深海調査の歴史などなど,続く第2章,第3章も とても面白く読むことが出来ました.実際,子供の頃は単に奇想天外な外見だけに興味を持っていましたが,なぜ発光生物は青白い光が多いのか?,殆ど光が到 達しない中深層に赤い生物が多いのか?について,海中では青い光は遠くまで到達するのでエサをおびき寄せやすいor捕食者から逃れやすい,逆に赤い光は吸 収されやすく見えづらい(保護色のようなものか)と説明されるとなるほどと思います.チョウチンアンコウ,シギウナギ,フクロウナギ等に比べ,子供の頃は地味だなと思っていたムネエソも,発光器を調節して全身を覆う銀色のウロコと平べったい形態で敵から目をくらませるという凄いワザを持っていることを知ってビックリでした.

 

○ ぼくは高尾山の森林保護員 (〈私の大学〉テキスト版) 宮入芳雄著 174p.こぶし書房

 森林保護員として日々高尾山の国有林を管理する筆者による高尾山のエッセイ集.見開き一題で左ページに文章,右ページに写真という構成なので肩肘 張らずに気ままに読めますし,本業がプロの写真家だそうで写真も楽しめます.山登りの出来ない雨の日に読んでも良し,文庫本化されたら山登りの御供にザッ クに入れ昼下がりに木陰でノンビリ読んでも良しといった感じ.ボリュームの割に割高な本なので文庫本化して価格を安くして欲しいという本音もあります.

 高尾山で見てみたいヤマシャクヤクやキヨスミウツボやエビネといった植物たち(「ヤマシャクヤク」ほか)や遠目で良いので出会ってみたいサル,イ ノシシ,アナグマ等の動物たち(「高尾山の動物事情」ほか),戦時中の悲しい事件(「忘れられた場所」),チョット怖いお話「妖しい八王子城山」など,内 容的にはだいぶ通い慣れた感のある高尾山域にもまだまだ歩いていないところ知らないことが沢山あることを知り,ますます高尾山に通いたくなりました(ちな みに著者の方は高尾山の森林保護員歴8年だそうです).これから季節も良くなるので,陣場方面へあくせく縦走するだけでなく,高尾山をノンビリじっくり歩 いてもいいかなと思いました.そういう意味で,高尾山をより深く楽しみたいハイカーの方にもオススメと思います.

 追伸:同じ「私の大学」シリーズの「ぼくは「しんかい6500」のパイロット (私の大学テキスト版)」も読んでみたい.もう少し価格を下げてくれると良いなと思うシリーズです.

 

○ カラー版 - スキマの植物図鑑 (中公新書) 塚谷祐一著 182p.中央公論新社

 以前,ど根性○○などとマスコミを賑あわせた植物たちがありました.本書はアスファルトやコンクリのスキマ,石垣の割れ目などに生えた植物の写真とと もにウンチクが書かれた簡単な図鑑形式の本です.著者が植物学者なのでマニアック-失礼,専門的-な内容もさり気なく書かれているので植物が好きな人が 寝っ転がって読んでも良いし,植物に余り興味の無い人でも路上観察学のハンドブック的に読んでもよさそう.ムラサキカタバミの牽引根が梨のような歯 触りで薄甘いという記述を読んで,この人道端でかじってみたのかな?と,ちょっとほほえましく思いました.ちなみに冒頭のタネツケバナは一般的なタネツケバナではなく恐らくアキノ タネツケバナと思います.

 

○ 大麻と古代日本の神々 (宝島社新書) 山口博著 235p.宝島社

 深海生物の奇妙な生態 (宝島社新書)と一緒に増税直前の3月31日の夜に書店で買った一冊.忌部氏のルーツを大麻で精神のリミッターをはずしていたシャーマンに求めるという視点が新鮮です.読もうと思って積ん読状態がず〜と続いているカルロス・カスタネダのシリーズを読みたくなりました. 詳しい感想は次回読んだときに.

 

○ 文庫 野宿入門 (草思社文庫) かとうちあき著 238p.草思社

 野宿にはまった著者(女性です)による野宿入門というか苦労話エッセイ.市街地等で野宿する際の近隣住民やお巡りさんとのやり取りや心配り,苦労 や安全確保は,むかし山に登る際に駅構内等で泊まったときの感覚がよみがえり,とっても親近感がわきました.詳しい感想は次回読んだときに.

 

○ 敗者の古代史 森浩一著 270p.中経出版

 恐らく森先生の遺作かそれに近い本.博学な知識が長年の研究・考証により円熟した内容に結実しています.詳しい感想は次回読んだときに.

 

○ 謎の古代豪族 葛城氏(祥伝社新書326) 平林章仁著 274p.祥伝社

 2014年3月に読んだ本で読んだ道が語る日本古代史 (朝日選書)に触発され,前述の深海生物の奇妙な生態 (宝島社新書)とともに増税直前の3月31日の夜に書店で買った一冊(だったかな?).なぜ葛城氏が勢力を伸ばし衰退していったのか?.本書と道が語る日本を対にして読むと理解が深まる良いように思います.読んでいて,葛城氏(特に葛城襲津彦)は朝鮮半島に拠点を持つ当時の日本の王だったのではないかと感じました. 詳しい感想は次回読んだときに.

 

○ 隠された日本 中国・関東 サンカの民と被差別の世界 (ちくま文庫) 五木寛之著 295p.筑摩書房

 サンカや被差別にテーマを絞った本を読むのが初めてかもしれないので何ともいえませんが,易しく書かれているので入門には良い本かもしれません.サンカだけでなく家船,弾左衛門など幅広い視点から書かれています.大好きな歴史小説家 隆慶一郎氏の小説を読みたくなりました.詳しい感想は次回読んだときに.

 

○ 古代史謎解き紀行I: 封印されたヤマト編 (新潮文庫) 関裕二著 301p.新潮社

 過去に刊行された本の文庫版.関さんの本は読みやすく,ついつい買って読んでしまいます.この本を元に奈良歩きを計画したり,本を片手に奈良を歩いても面白いかもしれません.Ⅱ以下の続編もあるようで文庫版化されるのが待ち遠しいです.詳しい感想は次回読んだときに.

 

○ 古代日本の超技術 改訂新版 (ブルーバックス) 志村史夫著 238p.講談社

 ブルーバックスを読んだのは10年ぶりぐらいでしょうか? ブルーバックスは難しい本が多いのですが,この本は一気に読了できました.法隆寺の建 築物や奈良の大仏,名刀の数々,発掘される古代の遺構等々,無言で存在するこれらの中にも,熟考・洗練・深謀遠慮に富んだワザが潜んでいるということで す.宮崎駿の映画「紅の豚」で,この飛行機の設計者は本当に良く木の性質を知っている とかいう会話がありましたが,古代の日本人は木に限らず本当に良く素材の性質や風土を知っていたのでしょう.加えて,今の日本人には無い長期的な時間ス ケールを持っていたように思いました.

 もう一つ,イザベラ・バードだったかラフカディオ・ハーンだったかの紀行文に,明治初期に日本に来た西洋人が一般庶民の生活にも驚くべき工芸品や 美的センスが見られると感心したという記述があったと記憶するのですが,著者も法隆寺や日本刀などに見られる,機能美を越えた洗練・完成された美的センス を見いだしているようです.こういった古代に見られるワザや美的センスが如何にして日本で発生したのか或いは伝来したのか,興味深い課題のように思います.

 

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