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2014年11月 2日 (日)

2014年10月に読んだ本

 読書の秋まっただ中の10月に読んだ本.

 週末の天気がイマイチで山に行けなかったので,結構読み進むことが出来ました.

 

○ 書物としての宇宙 (明治大学公開文化講座) 明治大学人文科学研究所編 179p.風間書房

 タイトルに釣られて買ってしまった3人の演者による明大の公開講座の講演録です.一人目の演者の松岡氏は以前紹介した松丸本舗@丸善丸の内本店をプロデュースした方ですが講演者紹介を見たら何とあの工作舎を設立した方だったのですね.ワトソンの生命潮流―来たるべきものの予感,シェルドレイクの生命のニューサイエンス―形態形成場と行動の進化,ラヴロックの地球生命圏―ガイアの科学,ヤンツの自己組織化する宇宙―自然・生命・社会の創発的パラダイム等々, 日本で先頭を切ってニューサイエンス関連の本を紹介してきた方とは恥ずかしながら知りませんでした.どうりで波長が合うわけです.二人目の演者鹿島氏の危 険なコレクションの話題,三人目の演者安藤氏の比較言語学と比較神話学の話題も興味深く読みました.公開講座聞きたかった.

 

○ そうか、こうやって木の家を建てるのか。 「200年住宅」と工務店選びの知恵 田鎖郁男著 188p.小学館

 家の建て直しを長いこと考え中.ネットでたまたま見たSE工法に興味を持ち出会った本.長期優良住宅,完成保証,第三者検査,構造計算,温熱計算 (パッシブ・デザイン)など,着目すべきキーワードを知りました.住宅は頭領(社長)によって決まると著者の方が仰っています.大手より一気通貫で責任を 持って仕事に当たってくれる(可能性が高い)工務店の方が良いのかなって思ってきました.実際,カタログとか見ていると,工務店の方が(沢山あるからか) 大手のハウスメーカーよりデザインが良いのがあったりしますものね.

 

○ ねこの秘密 (文春新書) 山根明弘著 236p.文藝春秋

 ハンターとして完成した肉体が生み出す究極の機能美と野生の本能がまとう気高さや神秘性.人間の傍らにある永遠の謎,猫.動物学者の著者が専ら自身のフィールド研究を元に,その魅力や秘密について解き明かしてくれます.今月最後に読んだ「世界から猫が消えたなら (小学館文庫)」の主人公の母の言葉「人間と猫はもう一万年も一緒に生きてきたのよ。それでね、猫とずっと一緒にいると、人間が猫を飼っているわけじゃなくて、猫が人間のそばにいてくれるだけなんだっていうことが、だんだん分かってくるのよ」.この言葉が,この本の内容を端的に語っているように思います.

 

○ これが正解! 設計力のある工務店で家を建てよう (別冊・住まいの設計 204) 鈴木康之編集 105p.扶桑社

 ネットで気に入った工務店の建築した家が載っていたので買ってみました.良く読んでみたら2つ上の本を買ったきっかけでもあるSE工法を施行する工務店のグループにより編まれた本でした.家は車以上に高い一生に一度の買い物.良いデザインの家を見ていると夢だけが広がってゆく・・・

 

○ 2時間でおさらいできる世界史 (だいわ文庫) 祝田秀全著 284p.大和書房

 文庫本.タイトルのように2時間では読めませんでしたが世界史を概観するにはよいと思いました.大きな歴史の時代(まとまり)を章として,世界を ヨーロッパ(或いはキリスト教世界),アジア,中東(或いはイスラム世界)という大きな塊毎に各国(勢力),経済,宗教など歴史の動く動機に注意しながら 解説しています.章が変わっても(歴史が進んでも)前の章との関連性に触れながら解説されているので,歴史全体の流れも判ります.上記のように世界を大き な塊毎に解説していると書きましたが,その区域は必要に応じ変化させ,また,独立して縦割りで描くのではなく干渉・関連しあうところもちゃんと押さえていると思います.個人的には世界史に果たすユーラシアの遊牧民族(騎馬民族)の影響が大きいと思うので,もう少しその視点から描いて欲しいと思いました(更に欲を言え ば世界の大きな塊として遊牧民を入れて欲しかった).オヤジギャグ(というのかな?)が多く,時に息抜きに,時に読む邪魔にも感じましたがご愛敬でしょうか.文庫本で気軽に読めるので,何度も読み返すと良いと思います.なお,どの程度,歴史学の中庸をバランスよく無難に押さえているかは判りませんでした.

 

○ むしくいノート びっくり!たのしい!おいしい!昆虫食のせかい ムシモアゼルギリコ著 365p.出版社

 ついつい買ってしまう虫食本・・・.なんと,以前読んだ私、食虫植物の奴隷です。」 に出てきたムシモアゼルギリコさんの本でした.巻末に参考となる虫食い本が幾つか紹介されています.そのうちの何冊かを持っている自分がちょっと”?”ではありますが,それらの中では読みやすくバランスよく書かれたハンディな一冊です.余り写真を多用するとグロになりそうですが,紹介しているレシピの完成料理写真くらいは載せても良かったかなと思います.

 

○ 世界から猫が消えたなら (小学館文庫) 川村元気著 229p.小学館

 猫は消せない・・・.死んだ猫のことを思い泣いてしまいました.きっと同じ境遇にたたされたら同じ選択をするでしょう.銀河鉄道999に出てくる惑星ヘビーメルダーにあるトレーダー分岐点の酒場のレリューズの歌のような本です(死神無しで酒場に通う人々のように泣くには大いなる人生経験を必要とすると思いますが・・・).映画見に行こうかな movie

 

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コメント

モエレ邦様,ご無沙汰しています.
想像するに晴耕雨読の日々のようで羨ましいです.
読書は集中的に読める場所があった方が良いようです.
病院の待ち時間はよい場所なのかもしれません.
相変わらず文学作品を敬遠しがちなので,モエレ邦さんの読書の方向性には何時もながら敬服いたします.

投稿: sugeneko | 2014年11月 3日 (月) 23時45分

久しぶりに拝見しました。

何時も変わらずジャンルの広い
読書力に敬服です。

夏場は、畑や花壇作業で疲れ切り、
読書は敬遠がちです。

読みだして直ぐに眠くなります。

現在は、専ら病院の待ち時間の
読書に限られています。


私は、芥川賞の柴崎友香の「春の庭」
を読み終わり、直木賞の黒川博行の
「破門」を読み始めたばかりです。

投稿: kunityan | 2014年11月 2日 (日) 22時16分

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